地区外からも応援 伝統守る

2018.01.19

 南砺市利賀村の上村集落で1月13日、200年以上の歴史をもち、国選択・県指定無形民俗文化財に指定されている伝統行事「初午(はつうま)」が行われました。少子化により存続が危ぶまれるなか、今年は地元の子ども4人に加え、地区外から7人の応援を得て伝統をつなぎました。子どもたちは、神主や法被姿で民家など26軒を訪問。神主役が大黒柱に向かい祝詞を奏上後、午方(うまかた)がわら製の馬の頭と尾を振り前後に動く「午の舞」を披露しました。「俵ころがし」では、俵を転がし、重そうに引き寄せ「福はそっちへ、俵はこちらにもらいます」と口上を述べ、家々に福を置いて回りました。
 初午は江戸時代後期の文化年間(1804年~1818年)に、五穀豊穣や家内安全、主要産業の養蚕の繁栄を祈願する正月行事として始まりました。かつては上村、下村(したむら)、岩渕の3地区で行われていましたが、少子化による人口減少で1999年より上村地区のみで行われています。
 子どもたちだけで行われる行事で文化財に選ばれているものは全国的にも珍しく、今後も地域の現状にあわせた運用で存続の道を探り、伝統を守るとしています。