子どもたちで伝統つなぐ 利賀の初午

2019.01.15

 南砺市利賀村で200年以上の歴史を持ち、国選択・県指定無形民俗文化財に指定されている伝統行事「初午(はつうま)」が1月12日、同村の上村集落で行われました。深刻な過疎化により存続が危ぶまれる中、今年も集落外の子どもたちの協力を得て、計9人の小中学生が演じました。
 子どもたちは、神主や法被姿で集落内の民家や事業所23軒を回り、五穀豊穣と家内安全を祈願して「午の舞」と「俵ころがし」を披露。神主役による祝詞の後、太鼓に合わせてわら製の馬の頭を振りながら「乗り込んだ 乗り込んだ お午が乗り込んだ」とうたいました。俵ころがしでは、米俵を重そうに引き寄せ「福はそちら、俵はこちらにもらいます」と述べた後、「福之神」「火の用心」と書かれた札を投げました。
 初午は江戸時代後期の文化年間(1804~18年)に、主要産業の養蚕の振興を祈願し始まったとされています。当初は上村、下村(したむら)、岩渕の3集落で行われていましたが、少子化に伴い、1999年から上村のみで受け継がれています。
子どもたちだけで行われる神事は全国的にも珍しく、存続に向け、近年は同集落外の利賀地域や南砺市内

からの協力を受けながら伝統をつないでいます。