キッチン防災術 カボチャの煮物 KT

2019.09.20

キッチン防災術

 

カボチャの煮物

 

「防災対策をしましょう」と言われると身構えてしまいがちですが、「省エネ・時短・エコな調理法を試してみませんか?」ではいかがでしょう。
電気もガスもなかった昔、煮炊きはまき割り、水くみから始まりました。特に想像以上に重いのが水です。実験して体感してみましょう。2Lのペットボトルを1本だけでなく、7本持ってみます。それがいわゆる一般的にいわれる「1人が備蓄しておいてほしい水の量」です。何と14kg以上、これでも1人分なのです。
阪神・淡路大震災時に3カ月ほど毎日水をくみに行く生活をしました。水道やガスの復旧には長い時間を要します。水道が帰ってきたとき、当初は赤く、さび色が付いていましたが、水をくむという力仕事が減り、水を管理するという重要な仕事もなくなり、心から「これで復興が近づいてきた!」と感じました。水は生きることに欠かせません。ないからと我慢することもできないのです。
まずは水を運ばなくてもいいように、節水の調理法として、野菜自身の持つ水を使うことをします。あくの少ない野菜は始めに焦げ付かないように呼び水としての水を少量入れてからふたをして加熱、これで大丈夫。
さて、カボチャはウリ科の植物で、その実は見た目よりもたっぷりと水を含んでいます。カボチャ半分くらいを一口大にトントンと切り、ふたのできる鍋に入れて砂糖を大さじ2~3入れ、鍋を回してカボチャ全体に砂糖をまぶします。そしてしばらく置いておくと浸透圧の関係で、カボチャから水が出てきます。これにしょうゆ大さじ1を加えて、ふたをして、弱火で火を通すとホクホクしたカボチャの煮物の出来上がり。まったく水が出てこないカボチャの場合は大さじ2ほどの水を足してやる必要がありますが、ほとんど水は要りません。コトコト長時間煮る必要もありません。節水の料理は立派な防災活動です。