ノルウェーには豊かな森があります。
その森の栄養分が雨によって川から大海に注ぎ込み、
海藻に吸収されます。
その海藻が”世界で最も品質の良い海藻”といわれるのは、
4年がかりで栄養分を蓄えるため。
そのノルウェー産の天然海藻「アルギット」をはじめ、
有機質肥料と天然粘土を使って土づくりをしながら
露地栽培で作られているのが、
「海藻アルギットにら」です。
大きな特徴は、その3本柱によって、
にらが持つ生命力を最大限に引き出していること。
元気なにらが育つため、葉先までハリがあり、色鮮やかで艶やか。
シャキッとした食感で甘みも強く、
元気なにらならではの美味しさを味わえます。
病気になりにくく収量が多いのも特徴です。
また、日本で1番日持ちがいいと言われるほど痛みが遅いのも魅力。
通常は2日で痛み始めますが、
このにらは冷蔵保存で5〜6日はもちます。
今、富山県海藻アルギットにら生産組合では、
約40名が力を合わせて、おいしいにら作りに励んでいます。
地元はもとより、北陸、中京、近畿地区にも大人気で、
県産野菜の生産額でNo.2に踊り出ました。
市場からも海藻アルギットにらを望む声が多く、
生産者を募っています。
約20年以上前、仲間5人で初めてにらを作って大失敗しました。
地元の市場で1把5円といわれ、もうやめようと思いましたが、
仲間たちの強い意気込みに押され、再チャレンジを決意しました。
その時ヒントになったのが、
仲間のうち3人が作っていたアルギット米。
美味しくて倒れにくい元気な米だったので、
アルギット農業でにらを作ることに。
試行錯誤を繰り返しながら取り組み続け、
見違えるほどいいにらが出来るようになりました。
海藻アルギットにらを完成させることができたのは、
当時の熱い仲間たちがいてくれたからです。
おかげさまで全国でも大変評判が良く、
高齢者たちが働く場として広がっていくことを期待しています。
最近はニラピザなど子供たちにも人気のレシピが増えました。
これからも、栄養価の高い自慢のにらを
美味しく食べていただければ幸いです。
海藻アルギットにらは、元気で強いにら。
1年目は収穫できませんが、翌年から翌々年までは年間に4回も収穫できます。
美味しく元気なにらを作るには、こまめに肥料を与えるのが、ポイントです。
3月下旬 | 種まき。 |
4〜5月 | 畑に肥料散布、畝・苗作り。 |
6月上旬 | 苗を植え、適期に肥料を与える。※この肥料の与え方でにらの出来が決まる。 |
翌春 | 葉が伸びてきたものを狩り捨てる。 |
6月上旬〜10月下旬 | 選別して出荷。 |