砺波市と南砺市には、南砺市の山野地区、
焼野地区、砺波市北部といった3つの生産地があります。
最も規模が大きいのが、山野地区。
山野さといも組合には100名余りの会員が所属しています。
露地栽培にこだわり、有機肥料を与えながら、
じっくり育てることで、
粘り気と甘みのある里芋を生み出しています。
基本的には食用ですが、種用も作られています。
一方、焼野地区では、生産者約15名が「マルチ」という
黒いビニールシートを畑にかけて生育を早めることで、
やわらかくあっさりとした味わいの里芋を作っています。
また、砺波市北部の規模は小さく、
食用として露地栽培で作られています。
隣り合う山野地区と焼野地区。
どちらも歴史は古く、
藩政時代に加賀藩から琉球種芋が譲渡されたのが
栽培の始まりと伝えられています。
290年以上の時を経た今も人々に親しまれている「里芋」。
田楽をはじめ、コロッケやサラダなど
多彩な調理法で食されています。
庄川扇状地に広がる山野地区と焼野地区は、
どちらも里芋づくりに適した水はけの良い土壌を有しており、
石川早生と大和の2品種を主力としています。
ただ、栽培方法や収穫時期には違いがあるため、それぞれの個性を味で楽しめます。
冬の間 | 秋にとれた種用の里芋の親子を土まんじゅうの中で貯蔵 |
4月頃 | 土まんじゅうの中から出し、子芋を親芋から離し、選別して種芋として発送 |
5月頃 | 親芋を食用として畑に植え付ける。 山野地区では、稲ワラや米ぬかなどの有機肥料を与えながら育てていく。 焼野地区では、畝を作ってから植えて、上から黒いマルチをかける。 そのマルチによって遮光されるため、草は生えないが、 1年分の肥料を入れなければいけない。 |
9月中・下旬頃 | 焼野地区で収穫 |
10月中・下旬頃 | 山野地区で収穫 |
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