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われらアグリ応援団 第60回 「農産物オークション」 軽やかに面白がる

たま吉くん
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われらアグリ応援団 第60回 「農産物オークション」 軽やかに面白がる

ステージでは農家のみなさんが、自慢の農産物の魅力をPRしていた。会場に来た人たちに、オークション形式で販売しようという試みである。

富山市の角裕太さんは、農園でつくる「呉羽キャンディ」と名付けたミニトマトを持参した。ぷりぷりしたミニトマトを30粒、高価なチョコレートのようにきれいに並べた箱を、4000円からオークションにかけ、「糖度は10度以上あるんですよ」と紹介した。会場から「甘そうなトマトだね」という声が上がり、最終的には5000円で落札することに成功した。

ステージを降りた角さんは、うれしそうにしている。

感想を聞くと、「消費者の顔を見ながらプレゼンし、ぼくが示した金額への反応も知ることができた。とても勉強になりました」と笑みをこぼした。

イベントは、富山県がファボーレで開いた「つながる!ファーマーズフェス」。農産物の生産コストが上昇している現状を、消費者のみなさんにも知ってもらいたいと考え、農家と消費者がふれあう場をつくったのだという。会場のスタッフが配っていたちらしには、地産地消のメリットや、農産物の価格に理解を求めるメッセージが書かれていた。

イベント会場にはさまざまなコーナーがあった。

1回500円の「農産物ガチャ」もその一つである。

ガチャは、何が出てくるか分からないドキドキ感があるのが魅力で、最近は子どもだけでなく、大人にも人気なのだという。

ただし、この会場に置かれた「農産物ガチャ」の場合、出てきたカプセルの中に入っているのは精巧なフィギュアではない。

カードと農産物と握手がもらえる「引換券」である。

カードはキラキラしていてポケモンカードにも似ているが、よく見ると、イベントに出展した農家のみなさんの笑顔の写真がプリントしてある。ガチャを回した人が、その農家のブースを訪ねて、米や野菜などの「農産物」と交換する趣向で、「農家紹介のキラキラカード」や「握手」までもらえるという。交流が生まれるきっかけづくりになっているようだった。

オークションにしろ、ガチャにしろ、やっている人たちが、心から楽しんでいるのがよい。

何ごとにも軽やかに、面白がって取り組む。

そんな人たちと接していると、取材をしている私たちも元気になる。

 

日本農業新聞富山通信部ライター 本田光信

 

▲オークションで農産物をPRする農家

 

▲来場者と交流する農家

 

▲農家ガチャのコーナー