1. JAとなみ野からのお知らせ
  2. われらアグリ応援団 第63回 「詐欺に注意」 JAと警察が連携密に お知らせ

われらアグリ応援団 第63回 「詐欺に注意」 JAと警察が連携密に

たま吉くん
アーカイブ
その他

われらアグリ応援団 第63回 「詐欺に注意」 JAと警察が連携密に

二十数年前、母が詐欺師に狙われた。

電話に出た母に、その詐欺師は「○○さん(私の弟)が高岡市内で事故を起こし、警察につかまった。自分はその被害者だ」と告げ、今なら示談に応じると持ちかけてきたのである。母は気が動転しながらもいったん電話を切り、当時、地方紙の社会部デスクだった私に連絡してきた。「それは詐欺だから」と説明して落ち着かせ、事なきを得たのであった。

今の詐欺は、もっと巧妙になっている。

詐欺グループは、たちの悪いことに警察官や検察官、弁護士、公務員などになりすまして連携し、信じ込ませる。「コンフィデンスマン」というドラマがあるが、あのやり方である。犯罪捜査のためにキャッシュカードを預かるとか、還付金を支払うのでATMを操作してほしいとか、いろんなパターンで言葉たくみに孤独や不安、恋愛感情、金銭欲などにつけ込み、人の心に揺さぶりをかけてくる。「おれはだまされん」と思っている人ほど危なくて、詐欺師にころりとだまされた新聞記者や教師を私は知っている。

富山県警によると、2025年に県内で発生した特殊詐欺とSNS型投資・ロマンス詐欺の被害件数は167件(前年比40件増)、被害額は約16億6000万円(前年比6億3000万円増)に上った。高齢者だけでなく、働きざかりの人、若い人も被害に遭い、ひとり数百万円、あるいは数千万円、ひどいときには億単位のお金をだまし取られるケースもある。一生かけて、こつこつと地道に稼いだお金を奪われた人もいるだろう。

こうした犯罪に対抗しようと、JAバンク富山(県内の14JA)は1月、富山県警と「特殊詐欺などの情報提供に関する協定」を結んだ。JAをはじめとする金融機関と警察が連携を強め、不正な口座開設などの情報を速やかに共有して犯罪防止に結びつける。締結式ではJAを代表し、アルプスの三輪聡組合長が「複雑化、巧妙化する手口に対し、地域の安全安心を守る大きな一歩にしたい」とあいさつし、詐欺根絶に向けた意気込みを示した。

さて、富山県警によると、個人でできる対策もある。

①犯人は声を残したがらないので「家にいるときも留守番電話」に。

②「知らない番号」の電話には出ない。「非通知電話」は着信拒否の設定にする。

➂通話録音装置を使って警告メッセージを流したり、迷惑電話をブロックしたりする。

間違って電話に出てしまった場合も、捜査やお金に関する言葉がひとことでも出てきたら、それは100%「詐欺師」である。くれぐれもご注意を。

 

日本農業新聞富山通信部ライター 本田光信

 

▲協定書を手にする14JA組合長と富山県警本部長ら

 

▲協定書に調印するJA組合長