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われらアグリ応援団 第67回 「共通会長制」 ワンチームで前進

たま吉くん
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われらアグリ応援団 第67回 「共通会長制」 ワンチームで前進

6月30日から富山県JAグループの体制が大きく変わる。JA富山中央会長が4つの連合会の「共通会長」に就き、グループを束ねることになったのである。この原稿が広報誌に載るころには、新たな体制に移行していることであろう。

共通会長の柞山明さん(70)=JAあおば会長=は、内定した日の記者会見で「トップダウンではなく、皆さんの意見をしっかりと吸い上げたい。より多くの声を引き出し、それを束ねていくことが、最終的に共通会長としての意見を強いものにするはずだ」と語った。

どこかの大統領とは、真逆のスタイルを目指しておられるようだ。

柞山さんの言葉には、柔軟でありつつも強固な意見を持って、国や全国組織との交渉にあたりたいという決意が込められていたように私は感じた。

今、農業は、気候変動や資材価格の高騰、担い手の後継者問題、中山間地域の荒廃など、大きな課題が山積みとなっている。このタイミングで「共通会長」となるのは、はた目には火中の栗を拾うようにも見えるのだが、柞山さんは腹を決めておられる。会見の場では、各メディアから次々に飛ぶ質問に対し、誠意をもってご自身の意見を明らかにした。米の生産や価格をめぐる国の動向を注視し、全国の稲作県とも連携していく考えや、高温に強い米の普及拡大、中山間地域の農業を守っていくための仕組みの構築に向けた思いなどを語り続けた。そして、中央会長を退く延野源正さん(70)とがっちりと握手を交わし、「ワンチーム」で挑んでいく姿勢を強調したのだった。

共通会長を支える「副会長」4人も、重厚な布陣である。

富山中央会はJAとなみ野組合長の土田英雄さん(70)、富山厚生連はJAいみず野組合長の塚本清さん(73)、全農とやまはJAアルプス組合長の三輪聡さん(70)、共済連富山はJA富山市組合長の高野諭さん(64)。組織間の連携を強めることによって、激しく変化する農業情勢にしっかりと対応していく。

新たな体制は、どのように富山県農業とJAグループの可能性を切り開いていくのだろう。これからも取材と執筆を通して読者の皆さんにお伝えしたい。

 

日本農業新聞富山通信部ライター 本田光信

 

▲共通会長の柞山さん(中央)と副会長4人

 

▲握手する柞山さん(左)と陳べの延野さん