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われらアグリ応援団 第69回 「福オクラ」 未来へつなぐ

たま吉くん
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われらアグリ応援団 第69回 「福オクラ」 未来へつなぐ

「五福育ち福オクラ」を使った体験イベント「福オクラ祭り」が8月、産地の富山市金屋で開かれた。イベントのテーマは養生で、うたい文句は「夏だ!暑さに負けるな!」。畑でオクラを収穫し、なまで味わい、夏バテ気味の体を整えるための調理にも挑戦するというオクラ尽くしのイベントである。

このブランドオクラは、呉羽丘陵と井田川に囲まれた自然豊かな環境で栽培している。うぶ毛が少なく、なまでも食べやすいのが特徴だ。

オクラは家庭でよく食べるが、畑を見たことのある人は少ないのではないか。

イベントは生産者の団体が、「福オクラがどのように育ち、農家がどんな思いで作っているのか、どうすればおいしく食べられるのかを伝えたい」と企画した。株式会社アーキテクト農業事業部「クロップグリーン」の畑を会場に、家族8組18人が収穫体験に参加した。同社の笹木諭一さんと、「くろまる農園」の黒田真吾さん・優美さん夫妻が、心を込めて育てているオクラの魅力や収穫方法などを説明した。

オクラはアオイ科の植物なので、すっと天に向かって伸びている。畑にはそれが1900本ずらりと並ぶ。参加した家族はオクラの森に分け入り、収穫を楽しんだ。そのまま全員そろって近くの公民館に移動し、とれたてのオクラを洗って試食。「サクッとしておいしいね」と笑顔を見せていた。

ちなみに、オクラのぬめりは水溶性の食物繊維によるもので、血糖値の上昇を抑えたり、便通を改善したりする効果が期待される。ビタミンも豊富だ。参加者はオクラとキュウリ、ナス、ミョウガ、ショウガ、大葉を塩こうじなどで和えた料理に取り組んだ。使う夏野菜や調味料のラインナップを見ただけでも、健康効果が高そうだ。

イベント会場では地元の野菜や米を販売するマルシェも開き、盛りだくさんの内容だった。参加者はきっと満足して帰ったことだろう。黒田さんは「地域の農業や食文化に触れてもらい、地元で作るオクラの魅力を知ってほしい」と期待していた。

「五福育ち福オクラ」は、富山県が力を入れる園芸品目の新たなブランド「とやまテロワールベジ」の一つに認定されている。福オクラを含め、これまでに県内21産地の品目が登録された。産地の皆さんは、自慢の野菜や果実、花が秘める「物語」にみがきをかけ、それぞれの思いを込めたさまざまな活動を展開している。「未来につなげたい」という、農家のみなさんの熱い思いが伝わってくる。

 

日本農業新聞富山通信部ライター 本田光信

 

▲うれしそうにオクラを収穫する子ども

 

▲参加者を見守る黒田夫婦(右)

 

▲オクラを調理する家族

 

▲畑で農家の説明を聞く参加者