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われらアグリ応援団 第71回 「新米食べ比べ」 豊かな食を感じて

たま吉くん
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われらアグリ応援団 第71回 「新米食べ比べ」 豊かな食を感じて

○米どころの富山らしい企画だと思った。

○県内でよく知られている早生の「てんたかく」と中生の「コシヒカリ」「富富富」、晩生の「てんこもり」のごはんを食べ比べてみようという試みである。どれも日ごろ食べていて、慣れ親しんだお米だが、この4品種を一度に食べた人はあまりいないのではないか。

○それを子どもたちが、小学校の授業で体験すると聞いて取材にうかがった。

○富山市神明小学校の5年生のクラス。児童はこれまでに農家の各川(おのがわ)豊章さん(44)の田んぼで「てんこもり」の稲刈りとはさがけを経験し、さらに「食料自給率」も学習して、お米の大切さを学んできた。

○いよいよ食べ比べ体験の当日。各川さんら地元農家が、4品種の白米のほか、「コシヒカリ」の玄米と五分づき米も用意した。

○ごはんを食べるには、お米を炊かなければならない。5年生24人は耐熱ガラスの鍋を使い、ガスで米を炊くことからチャレンジした。子どもたちは、完成した6種類のごはんを一つの皿に載せ、味や食感を確かめていった。

○ちょっと驚いたのだが、私が最初に感想を聞いた児童2人は「五分づき米が一番おいしい」と言った。「お米が甘くて、もちもちしている」というのがその理由だという。五分づき米はスーパーではなかなか手に入らないが、「玄米を購入すれば、コイン精米機で五分づきや七分づきの米にできる」と先生から教わり、うれしそうな顔をしていた。

○授業では白米を対象に、4品種の違いをグラフ(座標)にまとめることも試みた。縦軸が「甘い~あっさり」、横軸が「もちもち~しっかり」。一人一人がそれぞれ感じたままに、品種ごとに色分けしたシールを大きな紙に貼っていった。

○てんこもりは「もちもち」がやや多めになったように見えたが、そのほかは見事に分散した。授業を見守った各川さんは「炊き方や食べる人によって感じ方は大きく変わる」とアドバイス。品種だけでなく、精米の方法によっても味や栄養価に違いが出てくることを説明し、食の豊かさを楽しめる大人になってほしいと子どもたちに期待した。

○この授業は、農家をはじめ地元の各団体が参画する「神明地域おこし協議会」が企画し、強力にサポートしている。子どもたちが地元の人に愛され、支えられているということが取材していてよく分かる。食や農の「未来」をつくるのは、こうした地道な取り組みである。

 

日本農業新聞富山通信部ライター 本田光信

 

▲富山米を食べ比べる児童

 

▲子どもたちにアドバイスする各川さん

 

▲味や食感の違いをグラフにする児童